犬には虫歯はほぼ見られませんが、歯周病はとても多くみられます。歯周病を起こしている割合は年齢が上がるにつれて増えますが、
小さなあごに歯が密集している小型犬では、1才になる前に歯周トラブルを起こしている例も多くみられます。
食べ物のカスが歯に付着したままになると、細菌が繁殖して歯垢となり、歯垢にミネラルが結合すると歯石となります。歯石があると歯垢がさらに蓄積しやすくなり、
細菌によって歯ぐきに炎症が起きたり、歯の根元が化膿したりする歯周病を起こします。放置すると口の中が痛くて食事が苦痛になるほか、
歯が抜け落ちたりあごの骨にまで炎症を起こしたりし、さらには歯周病菌が血液に入り込んで心臓や肝臓、腎臓などの病気を引き起こすこともあります。