皮膚・被毛のトラブルの原因はさまざま
愛犬の健康への関心の一つに、皮膚や被毛の健康をあげる飼い主さんも多いようです。被毛の美しさが魅力の犬種も多い一方、皮膚・被毛のトラブルに悩まされる場合も多いからだと思われます。
皮膚や被毛のトラブルは、アレルギー、細菌や寄生虫による皮膚炎、ホルモンや免疫の異常、腫瘍などさまざまで、実際に異常がみられる場合には、まず動物病院できちんと診断して治療をしてもらう必要があります。そのうえで、健康な状態を保てるよう、栄養バランスのいい食事を与えるよう心がけるといいでしょう。
食物アレルギーを防ぐ食事はあるの?
愛犬を悩ませる皮膚のトラブルの一つに食物アレルギーがあり、飼い主さんの関心も高いようです。
食物アレルギーは、主に特定のたんぱく質に免疫反応が出てしまうことで起き、その免疫反応を引き起こす物質をアレルゲンと呼びます。腸管の免疫がしっかりしておらず、栄養素を分解する力も弱い離乳期前後に口にしたものに多く、何がアレルゲンとなるかは犬の食環境に左右されます。ですから、「何の原材料にアレルギーが起きやすい」と普遍的にいえるものではありません。
一方で、実際に食物アレルギーがある場合には、アレルゲンとなっている物質を食事から取り除く必要がありますが、判定が難しいという側面があります。気になる症状があれば、食物アレルギーかどうか動物病院で診断してもらい、食事について相談してください。