栄養管理の面では、平均寿命の半分くらいまで
成長が止まったあとの犬を成犬といいます。成犬の期間のうち、平均寿命のおよそ半分までを成犬期(維持期)とし、その後の高齢期と分けて栄養管理することが一般的です。 成犬期は体格によって異なります。中・小型犬では1才前後から6・7才頃まで、大型犬・超大型犬では1才半~2才から4・5才頃までがおよその期間です。大型犬は小型犬に比べて成長がゆるやかで長く続く一方、老い始めるのは早いという違いがあります。
長く健康を維持するための食事を
この時期の栄養管理が悪いと、健康に影響を及ぼすばかりか、体の衰えを早めることにもなります。愛犬が健康に長生きするためにも、何を食べても元気なようにみえるこの時期から、健康維持に気を配って、栄養バランスのとれた食事をさせましょう。
太りすぎにしないよう注意
とくに、避妊・去勢をすると消費エネルギーが減り、避妊・去勢前と同じフードを同じだけ食べ続けていると肥満になりやすくなります。定期的に体重測定をする習慣をもち、もし体重が増えてきたら獣医師に相談しましょう。フードの量を減らすようなダイエットのしかたは、愛犬のストレスになるばかりか、栄養不足で健康に影響が出ることもあります。避妊・去勢を機にフードを切り替えることも検討しましょう。