どうして毛玉を吐くの?
猫は頻繁に毛づくろいをする動物で、舌で舐めとった毛の多くは飲み込んでしまいます。大半はウンチに混じって排出されますが、毛玉として吐くこともあります。それ自体は生理現象なので、異常な行動ではありません。毛玉を吐くのが1カ月に1度程度であればさほど心配はいりません。
毛玉が健康に影響を及ぼすことも!
長毛種の猫や換毛期、胃腸のはたらきが悪い、ストレスから頻繁に毛づくろいをする場合など、胃の中に毛玉がとどまって大きくなってしまうことがあります。1日に何度も吐き気をもよおしたり、食欲がなくなったり、下痢や便秘になったりする場合もあります。毛玉が腸で詰まると命に関わることもあります。異常を感じたら獣医師の診察を受けましょう。
正常な頻度であっても、吐く行動は体の負担になります。こまめにブラッシングをして、飲み込んでしまう毛の量を少なくしてあげましょう。飲み込んでしまった毛玉は、健康な便通でスムーズに排出させたいものです。
便秘ぎみの場合も多い!?
愛猫が水をあまり飲まない場合など、コロコロとした乾いたウンチしか出ず、便秘ぎみになることも。まずは水飲み場所を増やしましょう。ウエットフードを取り入れるのも水分補給になります。腸内で水分を保持する食物繊維や腸内細菌に着目したフードを利用するのもいいでしょう。
便秘は、巨大結腸症という重い病気を引き起こすこともあります。便秘のほか、ゆるいウンチが続く場合や、下痢をした場合も、早めに動物病院で診てもらいましょう。